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犬塚先生にシルクスクリーン版画の手法を教えていただいてから27年も経ちました。
当時、豊橋東高校で美術の教師だった先生は東栄町の鬼祭りをテーマとした油絵や切り絵の作品を多く制作されていました。
横断歩道を自転車で通行中に車にはねられて足を骨折されてから松葉杖が手放せなくなられているけれど、ご自分で運転してあちこち出歩いておられるとのこと。
私のサンドブラスト工房を見ていただくことになっていたけれど、今ではゴミ箱の中のように散乱していてとてもお招きできる状態ではない。 |
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版画年賀状は木版から始めゴム版、謄写版、プリントごっこなどを試してみた時期があるが、仕上がりと手間のかからない点でシルクスクリーンが一番のお気に入りとなった。 |
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これはシルクスクリーンの2色刷りで黒と赤・黒グラデーションを刷り、カンザシや扇の黄色い部分はプリントごっこで刷り足しました。 |
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木版より彫りやすいことからゴム版を試してみた時期があります。ただ絵の具が水溶性ではうまく乗らないので謄写版印刷用の油性インクを使いました。これはなかなか乾かず、重ねるとほかの紙の裏側を汚してしまうので、古雑誌に挟んで余分なインクを吸い取らせる必要がありました。一枚刷るのに8分30秒ほどかかりました。なお、文字の部分は謄写版で刷っています。
この年賀状を前の年に足助町へ講演のため来られて我が家に泊まっていかれた評論家の五代利矢子さんに送ったら、お母様がじっと見とれて居られたということでしたが、それからほどなくお亡くなりになりました。昭和55年頃のことです。 |
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シルクスクリーン版画を習い始めた当初から犬塚先生は私のカッティング技術を高く評価してくださっていたのですが、それだけに「図柄はオリジナルでなければ!」と再三注意もされました。
私はそのご指導に従わず、団扇などに描かれている美人画の一部を模写した年賀状ばかり刷っていました。
とくに志村立美さんの絵を多く使わせていただいています。 |
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講習を受けていたときに作った二つの年賀状の一つです。
年賀状葉書の他に色や肌触りの異なる和紙をいろいろ変えて刷ってみました。
原画の作者は岩田専太郎氏です。 |
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シルクスクリーン版画講習会で作った最初の作品2点の一つ |
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たまたま和服の新聞折込み広告にこの絵が載っていたのが、志村立美さんの絵との出会いとなりました。
その何年か後に会社の図書館に志村さんの美人画が100枚ほど収納された豪華本が備えられたので、気に入った絵をコピーさせていただきました。 |
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私に年賀状版画を始めさせるきっかけを作った人は竹内さんというトヨタ系のボディーメーカーの方でした。
竹内さんを誘って犬塚先生の家を訪問したとき、「版画仲間を二人連れて行って良いか」
ということになりました。その一人が山本さんでした。私より10歳ほど年上ですが毎年手の込んだ木版画を刷っておられます。 |
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